保存修復・分析

保存修復

遺跡から出土した文化財は、脆弱なものが多く、そのまま放置すると形状が失われてしまいます。これらの文化財をより良い状態で後世に伝えるため、X線透過装置や蛍光X線分析装置などの分析機器を使って状態や材質を調査して、保存処置をしています。

出土した木製品は、内部の組織が壊れて多くの水分を含みます。そのまま乾燥させると収縮や変形がおきるため、内部の水分を安定的な樹脂等に置き換えて形を維持する保存処置を行います。

金属製品の保存修復では、腐食の進行を抑制するために保存処置により化学的に安定化させます。また、必要に応じて形状や文様を明らかにし、資料が持つ情報を引き出し、文化財の研究や活用につなげています。

X線透過写真(笛吹市竹居古墳群出土)

木製品の樹脂含侵による寸法安定化

金属製品のクリーニング

分析

文化財の分析では、遺跡の堆積物中から火山灰(テフラ)を検出するテフラ分析や土器中に含まれる岩石鉱物に注目した胎土分析を行っています。

遺跡の堆積物中から検出されるテフラは、堆積物の時代を決定する指標になります。

土器は、粘土や砂などを原料にして作られています。日本列島には複雑な地質が分布していることから、含まれる粒子の特徴を調べることで原料の産地や土器の製作地を推定することができます。その結果からは、古い時代における人の移動や交流、ものの生産や流通などが見えてきます。

土器中の砂粒の顕微鏡写真

お問い合せ

公益財団法人 山梨文化財研究所

  • 〒406-0032
    山梨県笛吹市石和町四日市場1566-2
  • TEL:055-263-6441
  • FAX:055-261-0462

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